「room4love」レポート 角田みすず
浅草のギャラリー・エフで開催されているアートプロジェクト「room4love」を見に行った。
ドイツ人の女性アーティスト、シュテフィ・ユングリングが、浅草の老舗ラブホテル「サンフラワー」・room4loveウェブサイト・ギャラリーエフという3つの舞台で、空想のラブホテルを展開するという内容。
エフのHPによると、ヨーロッパにはラブホテルというものはなく、あちらの人からすると興味深い存在のようだ。シュテフィ本人に話を聞く機会があったが、宗教的なものや住宅事情の違いなどから西洋では考えられないし、このレベルのサービスを維持して海外で商売をすると、相当わりにあわないとも言っていた。
サンフラワーの39の客室には、シュテフィがそれぞれの部屋から連想し創作したラブストーリーが設置されている。念のため付け加えておくが、本物のラブホテルであるサンフラワーには、作品閲覧のためだけに入場する事はできない(私も勘違いしていた)。
ただ、room4loveのウェブサイトでは、39すべての物語と各個室のパノラマ映像(圧巻!)を見ることができるので、この「仮想サンフラワー」でリアルな疑似体験が可能。
またサイト上から、自身の恋愛エピソード(創作可)をシュテフィに発信できるようになっており、それがサイトに反映されていくと言う双方向の手法が面白い。これからどんどん変化していくであろうウェブサイトに期待。
サンフラワーの客室は2F〜6Fとなっており、空想の客室101号室はインスタレーションとしてギャラリーエフにつくられている。天蓋で覆われたベッドと、花柄のベッドカバー、色とりどりのクッション。シュテフィのラブホテルのイメージなのだろうか。この作品は、事前に予約すれば一時間貸し切りにできる(19時以降)。
エフには、ピンクのアンケート用紙がおいてある。そこには恋愛についての絶妙な設問が書いてあり、答えに戸惑う。そして答えを書いていくにつれ、自分の恋愛観が丸裸にされるような気がした。このアンケートもシュテフィが参考にし、何らかのかたちでサイトに追加されるようである。
ちょっとうしろめたいイメージがつきまといがちなラブホテルだが、いつもとは違う視点から見たこの企画で、ちょっとイメージが変わるかも?
会期:9.15-9.30 11:00-19:00(火曜休廊)
会場:ギャラリー・エフ
東京都台東区雷門2-19-18
room4loveウェブサイト
http://www.room4love.com/
ギャラリーエフ
http://www.tctv.ne.jp/get2-ef/
サンフラワー
http://www.i-x.co.jp/sunflower/