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SALONE NEWS 2005 in Milan -vol.01-
ネクストマルニオープニングパーティー


ネクストマルニ12チェアーズと名付けた展覧会が開催された。
ミラノサローネの開催初日だからミラノ市内の恐らく100はある会場で一斉に開かれているパーティーなのだからそうは多くの人が来てくれるとは考えていなかったのだが続々と現れて大盛況だった。

1000人になろうとする人々は国際色豊か。オランダ、イギリス、アメリカ、中國、韓国、イタリア、日本と紹介される人々が様々でさすがにミラノサローネだと感心する。
このネクストマルニプロジェクトは広島に本社と工場をもつ木製家具の工場なのだが僕の企画とプロデュースで12脚の木製小椅子を製造し、これから世界に発売しようとしているのである。こうして多くの人々を呼び寄せることが出来たのは参加した12人のデザイナーがいずれも国際的に著名な人ばかり、その内一人は600案の応募の中から選ばれてグランプリ作品で、それも注目されているであろう。

展示されている小椅子のデザイナーは、イギリスのジャスパー・モリソン、イタリアのデルッキとアルベルト・メダ、フィンランドのハッリ・コスキネン、ロンドンで活躍する日本人のアズミ夫妻、サンフランシスコで活躍するグラフィックデザイナーの八木保、日本在住の内田繁と植木莞爾と妹島和世、深沢直人、そして僕、黒川雅之、コンペの勝者はアメリカのショーン・ユーで、総勢12人が参加している。
他にセミナーをしていてこのオープニングに参加できなかったのはデルッキだけ、後は全員参加していてこの展覧会を盛り上げてくれた。

展示設計は僕なのだが、12脚を天井から逆さまにつるし、かつ、1脚ずつを床に置いて誰でもどの椅子にも座ってみることの出来るようになっている。
椅子は眼で観るだけでは分からない、座って身体で感じて初めてそのデザイナーの人柄や思想を感じることが出来る。
僕もこの会期中に会場に詰めて再三12脚の椅子に座ってみた。こうして12脚を比較しながら、しかも自分自身のデザインによる椅子も一緒に味わうことは本当に面白い体験だった。
穏やかでやさしい人柄のメダが身体には1番、優しい。人柄がそのままだった。アズミは随分会場では評判がいい。見るからに座りやすそうだから街中の数えきれない会場を見て回った人々にはやさしい存在感だったのであろう。椅子の座り心地とは一つは座なのだがそれ以上に背中の感触が重要だと思った。メダとアズミはその背中の感触がいい。今度、改めて原寸図でこの感触と寸法の関係を探ってみたいと思っている。

ネクストマルニプロジェクトには数々の仕掛がある。このプロジェクトを組み立てる時、様々な仕掛を考えているのだが、その一つずつが面白いように生きてくる。いずれその仕掛の詳細を報告したいと思っているのだが、その基本は「情報戦略」にある。それがこれほどに多くの人を集め、噂を生み、口コミが拡がった原因であろう。
人選がいい、12脚もある! 全部座ってみることが出来るのがいい、どれが一番座り良いか、一つだけ買うとするとどれだろう、などなど、多くに人々が座っては語り合っていた。
展覧会というより「椅子を考える会」のような雰囲気であった。

【nextmaruni 12Chairs】web展覧会






   
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