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新しい職人のカタチ-夢と情熱と手縫いによる-【10人の女性靴職人展】
インタビュー/(株)銀座ヨシノヤ 営業促進室 室長 矢代康三
聞き手/ミウラアヤ


凛として、ビビットで、美しくて、温かそうで、優しくて、個性的で、毅然として。
女性を修飾するのにふさわしい(&嬉しい)形容詞がいっぱいにつまった「背中がしゃんとする空間」が私の視界に飛び込んできた。銀座の目抜き通りに面した数えきれないほどのウインドウ。そのなかでも眼をひくのが、銀座ヨシノヤ(銀座四丁目店/3階)にて開催されている【10人の女性靴職人展】である。

8月31日(水)まで開催されている本展は、2004年に続き第2回目となる。
銀座ヨシノヤでは高度成長期に入り、特に女性靴の”ハンドメイド”製品が姿を見せなくなってきた。もちろん、限りなく手縫いに近づけるべく機械化が進んできたが、やはり手縫いには及ばない。まもなく開業100周年を迎えるにあたって銀座ヨシノヤは自らに、「財産にすべきものは一体なんだろか?」と問い掛ける。
そして、「おくればせながら」と小さく言い添えたうえで、手縫いの靴という原点に立ち返り、職人との関係を見直すことにしたのだという。どんなに手縫いを見直しても、作り手がいなくては製品としてカタチにはならない。企業としてのアプローチと手縫いという伝統を学ぶ若い職人たちのバックアップ体制、このふたつの視点を中心に、「創作意欲、新しい発想による靴」を求めた展覧会が昨年よりスタートした。

もともと靴職人は男性中心であり、女性の姿を見ることは10〜20年前まではまずなかった現場。その世界に、現在わずかながら女性の靴職人が現れてきている。
グラフィックデザインがファッションの世界へと進出しはじめた当時、その傾向は当然ながら、靴にも影響を与えた。しかし「靴作り」と「デザイン」が分業したまま現在まで定着しきれなかった理由は、靴が立体デザインであるとともに、衣服や装飾品以上に機能性が重要視されていたからである。では、靴は機能さえ備えていればいいのか・・・そんなはずはない。「おしゃれは足元から」と言われたりするほど、靴はすでに機能と同時に、センスの高いファッション性を求められている。

自分にしかできない靴を、自分の手でつくりたい。夢と情熱を抱え、自らの強い意志で厳しい世界に飛び込んだ10人の靴職人。そして、靴のフィッティングにこだわり、そこに最も注意を払い、付加価値として「あそび心のある靴」をあげる銀座ヨシノヤ。そのタッグが、今後どのように銀座から発信されていくのか。
デザイン、そして機能性、靴としての完成度。見つめる人の眼と心に、専門家も素人も関係ない。いいものはいい。それぞれの想いがこめられた靴とともに、私たち自身が何を求めているのかを見つめる時間を過ごしてはどうだろう。


▼ 詳細:
会期 〜8月31日(水)
会場 銀座ヨシノヤ 銀座四丁目店3階
   東京都中央区銀座4-5-4
   03-3562-3871
時間 午前10時30分〜午後8時
URL 銀座ヨシノヤ

▼ 参加作家名(敬省略):
野田 満里子
久家 明子
ヒキタ ユウコ
横尾 咲子
東岩井 マリ
善 悠子
森田 京子
山本 詠子
岩崎 洋子
木口 充恵

▼【ウインドウデザイン】
タイトル:[through?]
デザイナー:山下健太郎
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インテリアデザイン専攻
第3回 銀座ウインドウデザイン 学生コンペティション 銀座ヨシノヤ賞受賞

銀座ウインドウデザインコンペティション(事務局:銀座ART EXTENTION SCHOOL)






   
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