【Designer's Catalogue -12 [Metaphor/Design]】
心躍るメタファー
「Designer's Catalogue」は今回で12回となる。百貨店にあるこのデザインギャラリーには、様々な人たちが足を運んでくださり、そして視点も、価値観同様に多種多様である。ただし、今回の展覧会は、そんな人々にとっても「見慣れないデザイン」、かもしれない。
それらが、「デザインとは何か」、ひいては「表現するとは何か」を再考する機会となることを願いながら、黒川雅之の言葉(会場掲出)を引用し、本展のレポートとかえたい。
□Designer's Catalogueとは:
日本デザインコミッティーの活動の主な目的がそうなのだが、本展の目的は<これからの優れたデザイナーを発掘して、世に出すこと>である。
12回を経て、ここに参加した実に多くのデザイナーたちが今、堂々と世界で活躍していることを発見する。未来の中心的なデザイナーたちの、まだ初々しい時代をこの展覧会は紹介してきたことになる。
今回の5人の10年後はおよそ予想できる。
□Metaphor/Designについて:
デザインは詩である。
人がそこに描くモノによる詩である。
事業も政治も人が自分の思想で自分の歓びや悲しみを込めて日々過ごしているその軌跡はやはり詩なのだと言いたい。
誰が描くのでもない、他ならぬその偉大な一人の人間がその想いを込めて送り出した表現は詩以外の何ものでもない。
それはそれに触れる人々に感動を与え生命を刺激して命を燃え上がらせるきっかけとなる。
「そのままがいい」という思想が日本の美意識にある。人間が自然の一部として何の疑問もない一体感をもつことのできる瞬間にこそこの言葉は生き生きとしてくる。自然のままに身を沈める感覚のままに「そのままがいい」と心の底からわき上がってくる感覚である。
ここに展示した5人の作品群は「そのままがいい」を超えて、自らのこころの歌を詩として表そうとしている。
メタファーとは日本語では「隠喩」のことである。彼らの詩には心躍らせるメタファーが込められている。
□会期:〜2006年10月9日(月/祝)
□時間:月火/10:00-19:30 水木土日/10:00-20:00
金/10:00-21:00 *最終日は17時閉場
□会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
東京都中央区3-6-1
□主催:日本デザインコミッティー
□出品:岡本桂子、鎌田治朗、佐藤斉昭、田中千尋、Dorothea Daehnick
□担当:黒川雅之