Yasuko's Room
元アクシス編集長関康子のデザイン寄稿
インド建築ツアー<3> チャンティガールへ、その1日目
関康子
2006/08/30
車内の朝食サービスセット
チャンティガール合同庁舎外観
合同庁舎室内のスロープを登る
中央官庁エリア
影の塔、風が涼しい
写真:SEKI
チャンティガールは、1947年パキスタンがインドから独立した際に、旧州都がパキスタン側に割愛されたことを機に、パンジャブ州の新州都として1950年~65年に建設された。そしてフランスからコルビュジェが招聘され、チャンティガールの都市計画を行うことになった。コルビュジェは街全体を碁盤の目状に47のセクターに分け、それぞれ商業、教育、公園、住居など、機能ごとに区画を配分した。また、広い直線状の道路、各セクターには緑地帯を配し、理想のガーデンシティを目指した。そして、コルビュジェの構想から半世紀がたち、チャンティガールの今はどうなのか・・・
最初に訪ねたのは、街の北に位置する中央官庁エリア。1日目はチャンティガール合同庁舎。左右254メートル、高さ42メートルという巨大な壁のような建物を覆うのは、インドの強い日差しを避けるためのブリーズソレイユ。入館審査を終えた後、緩やかなスロープを登りながら、窓の外に広がるチャンティガールの街全体を眺める。外は目も眩むような強烈な日光、室内はブリーズソレイユによって日差しが遮断されて薄暗く、そのコントラストが建物の印象をさらに強める。コルビュジェにとっては屋上も大切な建築要素。合同庁舎の屋上にもさまざまな空間や仕掛けが施され、まさに空中庭園そのもの。
それから広大な公園のような中央官庁エリアの「開いた手モニュメント」「影の塔」を散歩。ホテルに戻る途中で街のはずれにある人工のスークナ湖畔にあるコルビュジェ設計「ボートクラブ」を見学して、長い巡礼の1日はようやく終了。




