Yasuko's Room
元アクシス編集長関康子のデザイン寄稿
トルコ〈3〉 イスタンブール
関 康子
2007/12/06

金角湾に架けられた新旧市街を
結ぶガラタ橋の下はカフェやレ
ストランに。

ブルーモスク下のマーケットに沿ってある
ガーデンがカフェに
横では絨毯が売られている。

古代の城壁を一部利用したホテル
今回の旅では、デジタル一眼レフカメラを買って、写真を取り捲るぞ!と勢い込んで出かけた。コンパクトカメラよりも撮る喜びは増した。観光客が持っているカメラもキヤノン、ニコン、ソニー、パナソニック、リコーなどなど日本製品がほとんどで、日本人として妙に嬉しかった。が、やはりトルコは観光国。観光客は圧倒的に団体客が多く、ほとんど全員がカメラを持参して、一時にどっとやってきて、ここぞ!というスポットで写真を撮りまくる。ここぞ!というスポットでは、静かに佇んで美しい風景や祖先が残してくれた文化遺産を心から堪能したい。しかし観光客の「記念写真を撮らねば!」という強迫観念が、ゆっくりしたい旅人の喜びを奪っていると思う。カメラという道具ができて、確かな思い出を手にいれ、旅の楽しさを他人と共有することができるようになったが、そこに居る時間、空間を楽しむという旅の醍醐味はどうしたの? それなりのマナーも欲しい。写真を撮りまくるぞと思っていた自分だが、ここぞ!という瞬間を撮影しそびれている。それは、団体客の勢いに圧倒されたことと、やっぱレンズを通してではなく、自身でその瞬間を体感したかったからだろう、と思う。




