SALONE NEWS in Milan

Salone News in Milan Vol.2
Tokujin Yoshioka

2008/05/13
「Salone News in Milan」第1回目、nendo佐藤オオキさんの記事にも登場した吉岡徳仁さんのプロジェクトの数々をご紹介。




1.「エターナル - 永遠という名のクリスタルの椅子」 by Swarovski Crystal Palace
2005年、Swarovski Crystal Palaceにて「STARDUST」という未来的シャンデリアを発表して以来、2008年3月には約2年間に渡る実験や検証といったプロセスを経て完成した、スワロフスキー初のプラッグシップストアの店舗プロジェクトを手がける。
今回の作品は、スワロフスキーの持つ最大のクリスタルシャトンをアクリルに封入した「エターナル - 永遠という名のクリスタルの椅子」。空に散りばめられたクリスタルの星とその輝きを透明な塊の中に永遠に閉じ込めるというイメージのもと、デザインされた。

2.「Heaven – ヘヴン」 by Cassina
まるで天国にいる感覚に包まれるような、座り心地そのものをデザインしたソファ。目には見えない心地良さを追求しているカッシーナの考えを強く感じ、カッシーナでしか実現する事が出来ないデザイン、カッシーナの長きに渡る歴史に育まれた伝統と技術、そしてものづくりへの熱い想いを今回の作品に凝縮している。


3.「Mermaid – マーメイド」 by driade
折り紙のように平面から立体へと変容していき、そこから造形が生まれていくような椅子「Mermaid -マーメイド」。
2002年に発表したTokyo-popにも使われた製法である、driadeが得意とする技法、ローテーション・モールディングを使用。まるで人魚が座っているかのような美しい幻想的なフォルムを持つ作品である。


4.「Bouquet – ブーケ」 by MOROSO
草木や花、自然界に存在するものは、常にその姿や性質を変化させて生息し、一瞬として同じ表情が存在しない。
単なる花の姿をイメージしたデザインではなく、269枚の花びらには四角い布を形作られたものを用い、その一枚一枚の表情は微妙に異なる。自然の持つ美しくも不思議な原理を工業製品に取り入れた、まるで花束のような印象をもたらす椅子である。




5.「Ami Ami – アミアミ」 by Kartell
今までのプラスチックの家具に存在しなかった新しい表情をデザインをしたいと思い、2年以上前から長い歳月をかけて慎重に開発を進め、今回ようやく完成にたどり着いたのが「Ami Ami – アミアミ」。
プラスチックの透明な素材感を損なうことなく、リボンを編んだような印象を与える。今までにありそうでなかったシンボリックな作品だ。インジェクションモールディング(射出成型)によって実現した実験的な椅子である。




■Profile
Tokujin Yoshioka
1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生に師事後、2000年吉岡徳仁デザイン事務所設立。
ISSEY MIYAKEのショップやインスタレーションなどのデザイン、その他、HERMES、SWAROVSKIなど、世界中の企業とコラボレートしている。
紙の椅子「Honey-pop」(2001)、ヤマギワ「ToFU」、au の携帯電話「MEDIA SKIN」などは、デザインの領域を超え、アートとしても世界で高く評価されている。数々の作品がニューヨーク近代美術館(MoMA)などの世界の主要美術館でパーマネントコレクションに認定されている。
2001年毎日デザイン賞、2006年(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年には、デザインマイアミ/デザイナー・オブ・ザ・イヤーほか受賞多数。また、アメリカのNewsweek誌では「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。
URL: http://www.tokujin.com