中国、1つのシーン

2008/10/26
1つの成功物語と言っていいだろう。今、三十代前半の可愛い女性である。3才半の女の子がいて家族は深川(シンセン)に住んでいる。僕が会ったのはつい先日上海である。従業員は工場を除いて200人以上。ファッションの3つのブランドを成功させている。仕事を始めて11年である。一仕事10年だから当然、これからの10年を模索している最中である。今、悩んでいるという。「そんな時は原点にもどるといいよ。10年前に戻りなさい・・・」これはその時の僕のアドバイスである。




僕のことを「東京の父」にする気らしい。穏やかで相談できそうだから・・・という。遠からず深川に招きたいと言っている。大きな敷地を手に入れたそうである。ミュージアムをつくりたいのだそうだ。
彼等夫婦で設立した会社なのだ、彼等二人ともそもそも建築やインテリアデザインを学んでいて、彼女はインテリアデザインで賞もとっているそうだ。ベスト10インテリアデザイナーズのリストに入ったそうである。これは本人から聞いたのではない。
そんなことから彼等のオフィスはとてもセンスがいい。インテリアにいろいろな農民の古道具が置かれている。魚の形をしたスツールがいい。糸巻きを壁一面に配置したり吹き抜けのあるオシャレな空間である。

三つのブランドはEACHWAYとHUIとSOFAという。
SOFAのブランドでは本当にアーティストにクラシックなソファーをリデザインさせてシンボルにしている。ファッションから始めてソファーのコレクションも始まっているようである。それもあってのミュージアムの話なのだろう。

今、職能の領域が溶け出している。僕もそうだが中国でも職能分離の近代を殆ど経験せずもう融合の時代を感じて行動している人がこうしてここにいる。
かれらの活動を見守っていきたい。

この文章を書いている途中で北京での自分のファッションショーに僕を招きたいと言ってきた。意見が欲しいのだそうである。とにかく見てこようと思っている。
(2008,10,24)



写真:オーナーでデザイナーのSandy Zhaoさんとその上海のアトリエ。農民の家具や道具をコレクションしている。