DESIGN NEWS

さくら、あめ、おちば、ゆきが舞う四季折々のパーティークラッカー

2008/11/06
11月1日、「さくら」「あめ」「おちば」「ゆき」という名のクラッカーが、発売となった。
一般的なクラッカーといえばクリスマスや誕生日などのパーティー用。手のひらサイズの円錐形でキラキラしたパッケージデザイン、宙に向けて紐を強く引くと、パンという音とともに中につまった紙片などが舞い、場の雰囲気が一気に高揚するグッズだ。多くの人が一度はその紐をひいたことがあるのではないだろうか。最近は、使用する場を選ばず、掃除の必要もない音だけのクラッカーも多い。

今月発売となったクラッカーは、そういった「パーティー感覚」を派手に盛り上げるタイプとは趣を異にする。まずはそのパッケージデザイン、真っ白なデザインにひらがなで「さくら」とか「ゆき」と印字されてあり、非常にシンプルである。そして、紐をひいて舞い散るのはまさに「さくら」や「ゆき」なのだ。四季それぞれに「空のほうから舞ってくる(降ってくる)」ものがつまっているクラッカー。その情緒を想像して、ほっとため息がこぼれた。

春の卒業、入学シーズンに桜が舞うことのない札幌に生まれ育った私としては、真っ先に「春のお祝いの時にこのクラッカーがあれば」と、入学も卒業もとうに通り過ぎた記憶を振り返ってしまった。けれどこのクラッカーは、そうした疑似体験を可能にし、想像力を刺激してくれるだけではないように感じる。
例えば、雪。雪に「匂い」があることをご存知だろうか。雪が降る少しまえの空気は、「雪がふる」ことを私たちに教えてくれる。きんと冷え込みながらもやわらかな湿度を含み、少しだけ甘い匂いがする。その匂いに人は空を見上げて、雪片がみえないかと仰ぐ。そういう季節ごとの習慣と記憶さえも、呼び起こすように想うのだ。

年末やクリスマスパーティーでの気の利いた演出に使うだけでは、ちょっと勿体ない。ふるさとの、今暮らしている場所の、季節ごとの、それぞれの想いをこめた誰かへの手紙がわりの贈り物にもなる、そんな日本の繊細な情緒がつまったクラッカーが誕生した。

■商品情報
種類:さくら、あめ、おちば、ゆき(全4種)
梱包:1種各4個セット、4種各1個セット
価格:各525円(税込)
オンライン販売:KNKK online
発売元:http://www.speaker-inc.com/

Written by: ミウラアヤ(http://ammm.jp