植物のこと その2
2009/03/17

いつも彼女には、その「知と感性」に驚かされる。こんな面白い話を皆さんに読ませないのはもったいないから、彼女の許可を得て掲載することにしました。
黒川 雅之 様
私もこれからは「植物」だと思います。一昨年、「潜在自然植生」の宮脇昭さんを呼んで、講演をしてもらいました。ものすごい迫力で圧倒されました。地球上の唯一の生産者は植物であり、それゆえ地球の主役は植物だと。そして、動物はそれに完全に依存してしか生きられない、ただの弱々しい消費者・脇役だと。

私も植物については、いろいろ新しいことを企てています。これまでは、「近くの山の木で家をつくるスクール」という木材の地産地消をめざす活動をしてきたので、荒れ果てた杉や檜の人工林がどうしたらもっと手入れされ、健康になれるかという視点でしか森について考えないことが多かったんです。でも、現在、都市の森づくりに意識は移行しています。

ですが、「散歩」などになるとロマン主義の森とは全く違う、いささか怖いような生命の横溢が書かれています。黒川さんの書かれたものはとても面白かったです。「植物のもつ”そこで手に入れて、そこで生きる”という植物的発想」から学べ、というのは新鮮です。そこからコンパクトシティや半自給自足的生活や、土地土地に有り余っていながら十分利用されていない分散資源の活用(エネルギー政策で、集中資源化しようとするから原子力発電などバカな発想が生まれます)など新しい価値につながっていくというあたりは、斬新です。私も今の痛々しげに見える時代は、新しい時代への希望あふれる転換点だと感じています。
藤岡 伸子/Nobuko FUJIOKA
名古屋工業大学 建築・デザイン工学科
<写真> 地球と胎児





