世界は変わる.人間は変わらない。

2010/12/23
世界は変わる、インターネットでこんなに変わった。自動車だってガソリンが支配的だったのに、あと20年もすればガソリンエンジンは電気モーターに取って代わられる。トヨタ自動車はどうなるのだろう?
コンピュータがなかったら僕のあんな長大な学位論文も書けなかっただろう。そうそう・・・電話と言えば街中に電話線を貼り廻らせて引いたあの時代は嘘のように誰でも携帯電話を持っている。電気だって自家発電がどんどん増える。送電線なんていらない時代はそう遠くはない。
道路の上に貼り廻らされた電気や電話の線が街を汚くするから道路に埋めるべきだとか、それにどれほどのお金がかかるかを問題にしていたのにもうそんなものどんどん消えていく。
あんなに自動車に憧れた若者も今は欲しがらない。出版業界はどうなるだろう?本なんいらない電子図書の時代になる。ヴィデオやCD屋さんももう斜陽産業だ。かって、憧れの時計やさんが消えていったようにCDやさんだって消えていく。

写真は40年程前にデザインして今も売られているgom
アメリカへの輸出を真剣に考えていた時代も変わっていまでは輸出先はアジアだ。世界の工場と言われたほんの10年前の中国もいまでは人件費の値上がりでバングラディッシュやインドになる。中国はいまでは巨大なマーケットの時代である。
どんどん変わる。世界は変わる。

それなのに、人間は変わらない。世界が変わるからデザインも変わる。でも人間が変わらないからデザインは変わらない。
間違えちゃ駄目だ。いかにも世界が変わるからデザインも変わるというのは技術や生活作法が変わるから道具が変わる事を言っている。人と道具との関係の本質は変わらない。美とは何かだって移り行くけれどそれは変わらないのと同じ意味で移り行くだけだ。飽きたからカラフルだったものを白黒にした・・・そんな変わり方だ。変わる事と変わらない事をちゃんと見定めていることが大切なのである。
(2010、12、23)

ニューヨーク近代美術館のコレクションになったのはもう40年前のことである。

30年程前にアルフレックスのためにデザインした時のZOの試作品

3年前に製品化されたZO